―― 140年続く伝統と新しい挑戦
京都で140年以上続く老舗仏具店の株式会社森信三郎商舗。
5代目として店を守る森勇介さんは、数珠や線香を中心に伝統を守りながらも、楽天市場をはじめとするECに挑戦してきました。
店舗運営の中で直面した課題や、広告運用のコンサルティングを導入した背景、そして今後の展望について、お話を伺いました。

課題
出荷やページ作成などの業務に追われ、新商品の開発に時間を割けない
対策
広告運用のコンサルティングを依頼し、専門家にクリエイティブや広告を任せる
結果
- クリエイティブが向上し、商品ページを褒められるように
- 広告運用の効果で売上が上昇し、「任せてよかった」という手応えを実感
── まずは、御社の事業について教えてください。
森様:創業140年ほどの仏具店で、私は5代目になります。京都は100年を超えるお店が多く、40年程度だと「新しい」と言われる文化です。そうした土地柄で続けてこられたのは大きな意味があります。

── ECへの出店はいつから始められたのですか。
森様:十数年前に楽天市場に出店しました。当時は父が営業を受けて登録したのがきっかけです。ただ、個人事業主としての出店だったため法人化の際に引き継ぎできず、一度閉店しました。そのときはレビューも多かったので残念でしたが、後に再出店しました。
── レビューが消えたのはもったいなかったですね。
森様:そうですね。当時は高級な数珠などを中心に1万円以上の商品ばかり出していて、それなりに売れてレビューも良かったので、とても残念でした。
── 再開されたきっかけは?
森様:もともと父がやっていたこともあり、もう一度やり直そうと思いました。商品数を増やして小物も扱い、レビューを増やして店舗の評価を上げたいという狙いもありました。やはりネットだと全国の方に知っていただけるのが魅力です。楽天に出したことで、見てもらえる機会は確実に増えました。
── 最初は広告的な意味合いもあったんですね。
森様:そうですね。楽天で見た商品を実物で確認したいと京都まで来てくださるお客様もいました。広告効果はありましたが、それだけでは楽天での売上は大きく伸びなかったので、その後は他店が扱っていない商品を増やしていきました。
── 主に線香や数珠を販売されていますが、商品を広げようとされた背景は?
森様:数珠だけだと買う層が限られますからね。仏壇用の特殊な電球など、ホームセンターでも買えないような商品を扱うようにしました。「探していた商品が買えました」とレビューが入るのも嬉しかったです。最初はそんな感じで小物を増やしました。
── 戦略的には当たりましたね。
森様:そうですね。最初はうまくいきました。ただ、数珠は競合が出てきて、当初うちしか扱っていなかった商品も大手が扱うようになり、売上は落ちました。
── そんな中でも売上を上げてこられた要因は?
森様:利用者の年齢層が高いので、高齢者に響く商品を意識して出しています。例えば、ろうそくをLEDにしたり、防火意識を踏まえた商品ですね。レビューでも「母に勧められて買いました」といった声をよく見ます。紹介で広がるのも大きいです。
── 広告運用のコンサルを依頼された背景をお聞かせください。
森様:正直、それまで広告を専門に運用してくれるコンサルがいるとは知りませんでした。最初は「お店全体を見て指示する人」くらいのイメージだったんです。ところが実際は広告やクリエイティブ制作も細かくサポートしていただけると知り、お願いすれば変わると思いました。
── 契約の決め手は何だったのでしょうか。
森様:知人からの推薦もありましたが、一番は「返ってくる答えにしっかり根拠がある」と感じたことです。数字や事例を示して説明いただけたので、任せても大丈夫だと確信できました。自分はどうしても日々の業務に追われてしまうので、広告やマーケティングを任せられるのは心強いです。
── 実際に依頼してみての変化を教えてください。
森様:広告運用の効果は、自分でやっていた頃とまったく違います。以前は「お金をかければ自動的に売上が上がるのでは」と思っていましたが、実際には運用の質次第だと実感しました。広告経由でどのくらい売上が上がったのか毎回数字で教えていただけるのもありがたいです。ページやLPの改善も希望通りで、他の人からも「お店が良くなったね」と言われました。任せて本当によかったと思っています。

── 長い歴史の中で、経営者として特に意識されていることは?
森様:伝統を守りつつも「変えるべきところは変える」ことです。例えば、数珠や線香といった伝統的な商品は変わりませんが、販売方法や見せ方は時代に合わせて変えていく必要があります。広告運用やECでの挑戦も、その一環だと思っています。
── 今後の課題や展望をお聞かせください。
森様:今の課題は「分業」と「人材」です。私はまだ経営者として経験が浅いですが、専門の人に任せることでより良いものができます。自分は新商品の開発やトレンド調査に注力し、マーケティングや広告は専門家に任せる。そうした体制を整えて、さらに成長を目指したいと思っています。
創業140年の仏具店は、伝統を守りながらもEC活用と広告運用によって新しい成長の道を切り拓いています。
5代目店主は「分業を進め、自分は新しい挑戦に集中したい」と語ります。
老舗としての信頼感と現代的な戦略を兼ね備えることで、さらなる発展が期待されます。



